カムカムとは、ペルーのアマゾン川流域原産のフトモモ科に属する植物で、樹高の高い種類と低い種類があります。
その中でも、ビタミンCが最も多く含まれているのは背の低い木になる実で、学名でMirciaria dubia(ミルシアリア デゥビア)といいます。この品種は、自然の状態では、アマゾン川流域の、流れの緩やかな湖沼の水辺に自生しており、本品にはこの品種を用いています。
雨期と乾期の水位差は10m前後もあり、雨期になると、三ヶ月から五ヶ月の間、木の全体が水没してしまい、その後だんだん水位が引いて水の中から出てくると、新芽が出てきて、葉が茂り、花が咲き、実がなります。新しい枝に多くの実がなる習性があります。
地元では、昔から果実をジュースにして飲まれていましたが、果実はとても痛みやすく、冷蔵施設がなければ、長距離、長時間の輸送は難しいため、ペルー人でもカムカムが自生している周辺地域以外の人は、その存在すら知りませんでした。
現地の人々は、昔から、肌荒れ防止、風邪予防、便秘、肥満抑制、糖尿病・高血圧などに良いと果実を食べたり、果汁を飲んだりしていたものです。
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